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医療コラム

【むし歯予防】フッ素ってなに?|やまだ歯科クリニック|久留米駅近くの歯医者

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【むし歯予防】フッ素ってなに?

むし歯予防にはフッ素が効果的と言われていますが「フッ素」がなにかをご存知でしょうか?CMで見て使っている方や歯医者で勧められた方、逆にフッ素は毒!とマイナスイメージを持っている方、さまざまいらっしゃると思います。

今回は歯磨き粉にも含まれるフッ素(フッ化物)についてお話しします!

 

フッ素とは

自然界に広く存在する物質であり、元素のひとつです。土や海水に多く含まれ、肉、野菜、果物など色々な飲食物にも含まれています。このように、私たちが普段から口にするものに含まれており「フッ素=毒」ではなく身近に存在しているのです。

なぜ、フッ素=危険?
それは、フッ素単体が猛毒だからです。しかしフッ素単体では存在できず、すぐに反応して化合物となるため毒ではなくなるのです。虫歯予防につかわれるものはフッ化物でありフッ素単体ではないため安全ですが、フッ化物のことをフッ素と一括りに表すことがあるため、「フッ素=毒」「フッ化物=むし歯予防」という2つの情報が混ざってしまったのだと思われます。

フッ化物の3つの働き

エナメル質の修復を促進

むし歯菌の酸によって歯の表面のエナメル質から溶け出したカルシウムやリンを補うこと(再石灰化)を促します

歯の質を強化

エナメル質を酸に溶けにくい性質に変え、むし歯への抵抗力を高めます

菌の働きを弱める

細菌のはたらきを弱めてむし歯菌が酸をつくりだすのを弱める
このようにフッ化物はむし歯予防に効果的であり、毎日継続して使用することを推奨しています。1番簡単な方法としてフッ化物が配合された歯磨き粉を使って歯磨きをすることです!
フッ化物配合歯磨き粉
フッ化物『モノフルオロリン酸ナトリウム・フッ化ナトリウム、フッ化第一スズ』を含む歯磨き粉です。2024年2月現在、歯磨き粉にはフッ素濃度500〜1500ppmが配合されています (2017年3月にフッ素濃度が上限1000ppmから1500ppmに変更されました)
WHOは「500ppm濃度が高くなるたびに6%むし歯予防効果が高くなる」と発表しており、むし歯になりやすい方はフッ素濃度の高いものを選ぶと良いでしょう。
2023年1月にフッ素濃度の基準が変更となり、歯が生えてから5歳までは1000ppm、6〜14歳は成人と同じ1500ppmが推奨されるようになりました!
※フッ化物配合の歯磨き粉にはフッ素濃度が記載されているため、6歳以下のお子様に使用する場合はフッ素濃度の確認と15歳以下は使用量を必ず確認して正しくむし歯予防をしましょう

フッ化物配合の歯磨き粉でおすすめしたいのがライオンのチェックアップシリーズです!

◎ standard (成人向け)
15歳以上 フッ素配合1450ppm / マイルドピュアミント・マイルドシトラスミント味
◎ kodomo (子供向け)
6歳未満向け フッ素配合500ppm / ぶどう味
6歳以上向け フッ素配合950ppm / ストロベリー・アップル・グレープ味
◎ gel (むし歯のリスクが高い方向け)
6歳以下(歯の萌出期)   500ppm / バナナ味
矯正治療中 / 950ppm / グレープ・ピーチ・レモンティー味
歯根面露出 / 1450ppm / ミント味
◎ rootcare (成人以上の方向け)
歯ぐきが下がって歯の根元が見えてきた方向け / 1450ppm / マイルドミント味
フッ化物配合の歯磨き粉は口の中に長く留めておくことが大事で、そのためには2つのことをするとより効果的です。
1、うがいは少ない水でする
何度もすすぐと口の中に残るフッ素の量が少なくなってしまいます。5〜15mlの少ない水で5秒間1回だけうがいしましょう。
2、寝る前に使用する
歯磨き後は2〜3時間は飲食を控えた方が効果的です。また、寝ている間は口の中の細菌が繁殖しやすくなるため、しっかり丁寧に歯磨きをしましょう。
今回はむし歯予防に効果的なフッ素についてお話ししました!
ほかにもフッ素を利用したさまざまなむし歯予防法があり、それについては次回お話しようと思います!今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!

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