2024年6月からまた新たに診療報酬が改定され、

保険の白い被せ物【CAD/CAM冠用材料（Ⅲ）】の適応条件が変わりました！

 

いままでは、

第二大臼歯（一番奥の歯）には銀歯またはCAD/CAM冠用材料(Ⅴ)【通称PEEK冠】しか使用できませんでしたが、6月の改定でCAD/CAM冠用材料（Ⅲ）が使用できるようになりました！

PEEK冠については、こちらのブログをチェック⇩

【保険治療】第二大臼歯の保険適用がスタート！

 

奥歯に制限なく使用できていたPEEK冠は色が一色のみで

CAD/CAM冠（Ⅲ）のほうが審美性が優れていました。

（写真左がCAD/CAM冠（Ⅲ）、右がPEEK冠）

 

今回、そのCAD/CAM冠（Ⅲ）を使える制限が緩和されました！

 

【改定前】第一大臼歯に対してのみ

上下左右の全ての第二大臼歯（◯の部分）がある場合のみ、

第一大臼歯（青い部分）にCAD/CAM冠（Ⅲ）を使用できる。

 

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【改定後】第一大臼歯・第二大臼歯に対して

第二大臼歯にも制限付き※でCAD/CAM冠を使用できる。

 

※CAD/CAM冠を入れる反対側が大臼歯によって咬み合っていて、

尚且つ、

①CAD/CAM冠を入れる方の大臼歯が咬み合っていて、CAD/CAM冠に咬む力が強くかからないこと

②CAD/CAM冠を入れる方の大臼歯が咬み合っていないが、咬み合う歯が無く、その手前まで自分の歯があること

となりました。

 

どの症例でもCAD/CAMにできるわけではありませんが、奥歯の被せ物の選択肢の幅が広がり、今後も材料の耐久性が上がればさらに条件も緩和されていくことでしょう。

 

今回は診療改定でCAD/CAMができる可能性が増えたことについてお話ししました。

最後まで読んでいただきありがとうございました！

 

引用元：YAMAKIN 号外 歯科用デジタルハンドブック

https://www.yamakin-gold.co.jp/yn/wordpress/wp-content/uploads/2024/03/ym222_insurance.pdf