【最新】3Dスキャナーの導入
- 2024年3月31日
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歯医者さんで型取りをしたことはありますか?
むし歯になると削った部分を埋める詰め物や被せ物をするために必要になるのが型取りです。歯医者でドロドロの粘土みたいな材料を口に入れて型取りをしたことが一度はあるのではないでしょうか?あれが苦手な方は多く、嫌な記憶が残りそのまま歯医者が嫌いになって何年も行ってない…そしてまたむし歯ができる…という方もいらっしゃいます。
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しかし安心してください!
歯科の技術は日々進歩しており、最近は口腔内3Dスキャナーといってカメラでスキャンすることで型取りができるのです!
当院も口腔内3Dスキャナーを導入しており、今回はスキャナーについてお話していきます!
歯科用3Dスキャナーとは
口の中を撮影して高解像度の3Dデータをとることができる機械です。歯科医院と患者様の双方にメリットが多く、最近取り入れる歯科医院が増えています。
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3Dスキャナーを使うメリット
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01 時間が短縮できる
従来の型取りはシリコンなどの印象材料(ピンクの粘土みたいなもの)を口に入れて固まるまで数分間待ち、取り外して模型を作るのが一般的でした。しかし3Dスキャンは口の中にカメラを入れて撮影するだけなので大幅に時間を短縮することができます。
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02 不快感が少なくなる
従来は印象材料を口の中に数分間入れて固まるのを待つ必要があったため不快感や嘔吐反射を引き起こすことがありましたが、3Dスキャナーはそれを最小限に抑えることができます。
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03 治療の精度があがる
デジタルスキャンを行うため、従来の方法より正確な歯列の模型を作成することができます。細かい歯の形や配置がリアルタイムでモニターに表示され、スキャン結果をすぐに確認することができます。また、印象材や石膏の変形や劣化によるズレがなくなり、個人の技術による差もなくなるため、精度が上がります。
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04 ヒューマンエラーが減る
従来は型取りが終わったら、固める石膏を流して、それから模型をつくる、という人の手が何回も入る工程を踏んであり、個人によって技術に差があるためどうしてもミスが発生していました。スキャンは機械とコンピュータ上で行い、人の手による作業がなくなるためレベルの高いものを提供することができるようになります。
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05 データで共有できる
スキャンしたものはすぐにデータ化し共有・連携ができるので、歯科医師と歯科技工士の間のやり取りがスムーズにでき、患者様の治療計画など従来より時間をかけずに行うことができます。また、データを元にしたシミュレーション画像などを患者様に共有することもできます。
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どんなことに使われる?
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インプラント(ストローマン社)
インプラントのシミュレーションやプランニング、埋入時のガイドラインを作成します。インプラントは正確な位置に正確な角度で埋め込むというかなり精密な作業を行います。これをデータ上で精密に作成するためシミュレーション通りに埋入手術を行うことができます。
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マウスピース矯正(クリアコレクト)
スキャンしたデータを元に、矯正治療前の検査やシミュレーションを行います。マウスピース(クリアアライナー)もそのデータから作成され、その後の経過などもスキャンの結果をデータ化して確認することができます。
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補綴
補綴とは被せ物のことで、3Dデータ上で作成する自費治療のセラミックや保険適用のCAD/CAM冠などを3Dスキャンで型取りをしています。インプラントを入れた後の被せ物にも3Dスキャナーを使用します。
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3Dスキャナーは導入費用が高額なため、まだ日本では使っているところが少ないですが、患者様にとってメリットしかないため今後導入する歯科医院が増えていき保険適用もされる予定です。
今回は3Dスキャナーについてお話ししました。今回も最後まで読んでいただきありがとうございます!