その古い詰め物、大丈夫?
こんにちは、久留米のやまだ歯科クリニックです♪
仕事や学校、日々の忙しさに追われて、歯の治療を後回しにしていませんか?
歯の治療は一回したら終わりではなくその状態を維持するためにはメンテナンスが必要であり、痛みがなくてもむし歯ができている可能性があるため定期的なチェックをしなければいけません。
こんな銀の詰め物、お口の中にありませんか?
かつてのむし歯治療ではアマルガムという詰め物が使用されていました。アマルガムは強度があり、長持ちすると言われていますが、実はそのまま放置しておくことにはいくつかのリスクが潜んでいます。
アマルガムとは「歯科用水銀アマルガム」の略で、水銀などの金属でできている合金です。100年近く前から歯科治療で使用されていましたが、日本では2016年に保険適用外となったため、最近では使用する歯科医院はほとんどありません。しかし、アマルガム治療を受けたままの患者様はまだまだ見かけます。
現代の歯科治療は進化し、より審美的で安全な素材が登場しており、
今回は、アマルガムをやりかえることで得られるメリットについてお話しします!
アマルガムとは
耐久性があり、取り扱いがしやすく、安価なため保険適用の材料として、以前は歯科治療で広く使われていた材料です。
しかしデメリットとして
1、審美性が低い
銀歯と同じような色をしているため、見た目が目立つことがあります。
2、水銀が含まれている
水銀の毒性に対する懸念があるため、2016年に保険適用外となり近年では使用が減少しています。※ただし、多くの研究ではアマルガムの安全性が示されています。
3、 歯との結合性が低い
アマルガムは歯と接着するため、接着性が高いコンポジットレジン(白い詰め物)と比べると、歯との密着性が劣る場合があります。
近年の歯科治療は進化しており、アマルガムに代わる材料として、コンポジットレジンやセラミックスなどが人気です。これらを選ばれるようになった理由はいくつか挙げられます。
1. 見た目が改善する
アマルガムは金属色をしていますが、コンポジットレジンやセラミックスは歯と同じ色に仕上げることができ、見た目が自然になります。
2. 健康へのリスクを軽減
アマルガムには水銀が含まれており、健康リスクが懸念されていましたが、コンポジットレジンは有害物質を含まず、セラミックスは生体親和性に優れています。
3. 歯を守る
アマルガムは歯と接着しており歯に負担がかかる場合がありますが、セラミックスは接着性が高く、歯と同程度のかたさであることで歯への負担を減らします。
4. メンテナンスがしやすい
アマルガムは時間が経つと変色し修復が必要になることがありますが、セラミックスは変色が少なく、入れた時のままを維持することが可能です。
セラミックスは自費治療ですが、コンポジットレジンは保険適用となります。
※コンポジットレジンのなかには保険適用外の材料もあります。
症例
□年齢/性別
50代/男性
□治療期間/通院回数
1週間/2回
□主訴
銀歯を変えて欲しい
□所見
左下5番にアマルガム充填、左下6・7番咬合面にカリエス(むし歯)
□治療内容
アマルガム充填はセラミックインレー(e-max)でやりかえを行い、6・7番はコンポジットレジン充填を行った。
□費用
セラミックインレー(e-max) 1本55,000円
アマルガムが全く悪いものではありませんが、現代の歯科治療では、より審美的で安全性の高い材料が出てきているため、当院ではやりかえをすすめています。
アマルガムが入っているかも?と思った方や、見た目が気になる方、やりかえが必要なものかどうかしっかりと相談し、あなたに合った治療法を提案いたします。
まずはご相談からご気軽にお越しくださいませ♪
最後まで読んでいただきありがとうございました!