歯周病になりやすい状態(危険因子)
歯周病の直接の原因はプラークですが、口腔内の環境や生活習慣の中に、歯周病になりやすくなったり、悪化させたりする危険因子が潜んでいることが知られています。この因子が重複することで、歯周病の発症リスクが高まります。とくに口の中の清掃不良に加え、喫煙などの生活習慣、過度のストレス、体調不良による抵抗力の低下などが加わると危険です。
微生物因子(歯周病菌)
- プラークの中に歯周病の原因となる微生物(歯周病菌)が存在している
環境因子
- 口内の清掃不良
- 喫煙
- プラークの付着量
- 歯ぎしり、歯の食いしばり、噛みしめ
- 不適合な歯冠や義歯
- 不規則な食習慣
- ストレス
- 免疫抑制剤の服用(免疫が低下している状態です)
- 部分的に歯がない
- 口で呼吸する習慣がある(粘膜や歯ぐきが乾燥すると、炎症が起こりやすくなります)
宿主因子
- 年齢
- 歯数
- 人種
- 糖尿病
- 遺伝
- 歯肉滲出液中の物質(歯肉から滲出する組織液で、その量は歯肉の炎症の程度と相関します)
- 白血球機能 など
歯周病予防は、適切な歯みがきでプラークを取り除くことが基本ですが、規則正しい生活習慣は、歯周病を寄せ付けないためにも大切です。また、生まれつき歯周病にかかりやすい体質の方もいらっしゃいますので、ご自身の体について知り、対策を講じることも大切です。